6つの未来 1つの未来

会場全体が自担のメンカラで染まる光景がどれだけ幸せかということを、私はしばらく忘れてたかもしれない。

 

 


デビュー組のオタクをしていればアリーナ規模のコンサートはある程度定期的にあるし、それより大きなドームでのコンサートだってある。アルバムがあれば大抵はユニットかソロがあるから、コンサートでは客席がそのカラーに染まる。嵐と関ジャニ∞という今やジャニーズの二大巨塔でもあるグループのオタクをしていれば、その光景は当たり前だといつしか思っていた。 

 


けどそれは決して当たり前なんかではなくて幸せなことですごいことなんだと教えてくれたのが、森本慎太郎くんです。

 

そう!あの、国立博物館に展示されていてもおかしくないくらいお顔の綺麗な森本慎太郎くん(20)です!!!!!!

 

 

 

 

 

3月26日 ジャニーズJr.祭り SixTONES単独公演。

 


ここからは森本慎太郎くんのソロ、戸塚くんの「V」の話のみします。

公演全体のブログを見たい方は他のスト担の方のをご覧いただければと思います。というか、スト担って語彙力バケモンじゃない?!?!SixTONESのオンナやり始めてから驚いたとこまずそこなんだけど。まあいいや。(?)

 

 

 きょもジェの「Why」終わりの聞いたことのないイントロ。

センステに立つ慎太郎くんを見た瞬間、鳥肌が立ちまくって膝から崩れ落ちた。赤とピンクに染まっていた会場が一斉に緑の海に変わって、その中心にいるのは他でもない慎太郎くん。SixTONES箱推しオタクをいくらしてるとはいえ、やっぱり自担がセンターにいる景色は格別だしどんな景色よりも大好きだ。

 

何を歌うんだろう。

イントロからして私の知らない曲だな。

ちゃんと聞いておかなきゃ。

目に焼き付けておかなきゃ。

 

そう決めて、必死に目にソロで歌って踊る姿を焼き付けていたサビ。

 

 

 

振り返らず前に進もう

もしまた迷っても向こうへ

 

 

 

勘違いかもしれない。というかこんなオタクの戯言なんて勘違いに決まってる。けど、きっと、この歌を彼が横浜アリーナで歌うのは大きな大きな意味があるんだなぁと涙が止まらない。

きょもジェがはけた後、本当にソロで横アリを魅了する姿がかっこよくてキラキラしてて。

 

 

 

 

手を繋いでいてよずっと

喝采浴びたくて

華やか過ぎる舞台(ステージ)の上

華やかじゃない位置にいても

 

 

 

 

ずるいよ。さっきまであんなにはしゃいでくしゃくしゃに笑ってたのに。

どんな気持ちを抱いてこの曲を選んで、歌ったの。

 

 

 

 

この単独の翌日発売だったステナビを中心にいろんな雑誌を通して、その疑問への答えが少し見つかった気がした。

 

本人曰く「小3か小4のタキツバのライブで初めてサングラスをかけて視界が暗くなって"人間にはこういうものがあるんだな(笑)"と学んだ」という横浜アリーナのステージの上。

9歳でジャニーズ事務所に入った慎太郎くんはきっと他の人が経験したことがないことをたくさん経験してきたはず。忘れちゃいけないあのスノープリンス合唱団を始めとして、小さい頃から色々なドラマやバラエティに出て。ベルギーの観光大使まで務め上げた。けど、そのときのことを小さかった彼は、「“受験の神様”(ドラマ)の出演が決まった時先輩たちに申し訳ない気持ちでいっぱいだった。「仕事をするたびにどんどん友達がいなくなる」という気持ちでやっていた。現場では明るく振舞いながら家で泣いたりしていた。」と言う。

歌番組や少クラでもいつも1人だけ違う衣装を着てセンターに立ち、シンメとよばれる相手もいない。

そんな慎太郎くんがようやくグループとして入った[バカレア組]

それこそ異例として"デビューに最も近いジャニーズJr."だなんて言われてたのに、気付けば解体されていて。

 

 

 

 

「その時期は辞めようと思ってた。今までやってきたものがなくなってこの先どうしようか悩んでた。」

 

 

 

 

小さい頃からいわゆるエリートジュニアとして活動してきた慎太郎くんが、ジャニーズを辞めようと思っていた時期。それがあることに鈍器で頭を殴られたような感覚がしたし、涙が出た。どれだけの重圧に子供の時から耐えてきたかなんて想像もできないし、慎太郎くん本人にしかわからない。いつしかドラマの仕事は減り、センターやソロで歌うことは少なくなった。

 

 

 

だけど、それでも慎太郎くんは辞めなかった。

アイドルでいることを選んでくれた。

 

 

 

[バカレア組]と呼ばれた6人は再び集まって[SixTONES(ストーンズ)]となり、そしてかつては先輩のバックとして踊っていた横アリに帰ってきた。

 

 

 

Vの最後のサビ。

 

 

 

振り返らず前に進もう

もしまた迷っても向こうへ

大袈裟なことなんかじゃなくて

君がいるから大丈夫

いつでも 今でも

君が僕等の軌道

 

 

 

「君がいるから大丈夫」のフレーズのあたりから、メンステにあるマンションで踊る慎太郎くんを囲むように1人ずつ出てくるメンバー。

それが「君が僕等の軌道」で6人揃う。

 

 

ああ、メンバーとSixTONESが大好きな慎太郎くんらしいな…と、あの光景はずっとずっと目だけじゃなくて胸に焼き付いている。

 

 

 

 

 

ただ、一つだけ。慎太郎くん言わせてね。

ステナビでは「Jr.としてデビュー組を超えてみたい」とも言っていた。その考えを否定する気は全くないし、なんなら、そんなに大きなこと考えてたの……好き……ってなってる。

けどやっぱり私は"カタチ"が欲しい。

SixTONESのCDください!」も、「SixTONESのDVDください!」も、「SixTONESのドームツアー行くんだー!」も、どれもどれも大声で言いたい。

6人のSixTONESとしての"カタチ"をたくさん残してほしい。

 

 

 

 

 

 

私がジュニアにおちるきっかけをくれた髙橋海人くんがある雑誌で、ファンに向けたメッセージで「見つけてくれてありがとう」と言っていた。

 

ちがう。ちがうんだよ。

 

「見つけさせてくれてありがとう」なんだよ。

全て、見つけさせてくれるまで頑張り続けてくれた彼らのおかげなんだよ。

決して永遠なんて確約されてないこの世界で、あなたの未来を応援できる瞬間をくれてありがとう。

 

 

 

 

「当たり前なんてない」と教えてくれた、あの緑のペンライトで染まる光景を、

慎太郎くんが1万5000人を魅了し続けたあの3分間を、

SixTONES 6人が握り合った手を高々と上げたあの瞬間を、

私は一生忘れないし、忘れたくない。

 

 

 

どうか。

いつまでも、できるだけ長く、

慎太郎くんがSixTONESの末っ子としていられますように。

 

いつまでも、できるだけ長く、

SixTONESと一緒に未来を追っていけますように。

 

いつまでも、できるだけ長く、

6人の未来が、"1つ"の未来として存在しますように。